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ゴールデンハムスター
特徴
初心者には一番オススメの、最もハムスターらしいハムスターです。
なつきやすく、情報も多く、扱いやすい大きさで、人間を噛むことはほとんどありません。
日本で発売されている飼育書に書かれているハムスターの飼い方は、ほとんどゴールデンハムスターについて書かれています。
また、ハムスターを診察できる病院は、ゴールデンハムスターのことなので、病院探しも比較的簡単です。他のハムスターに比べて体が大きくおとなしいので、診察が行いやすいというメリットもあります。
日本ではジャンガリアンハムスターが一番人気なのもあり、ゴールデンハムスターに合った飼育セットが、売っていないのが残念なところです。しかし、自分で調べて考えて、飼育用品を揃えていくという方法が、エキゾチックアニマルといわている、ハムスターの飼育の醍醐味にもなります。
個体の値段は、他のハムスターと比べて少し値段が高めですが、飼育する喜びを最も感じられるハムスターでもあり、飼育の上級者が一番にお薦めするハムスターでもあります。
長所
おとなしい
大きいので、体調の確認もしやすいです。
なつきやすい
あまり緊張感がないうえ、頭の良い生き物です。
好き嫌いが少ない
与えた餌は、ほとんど受け取ってくれます。しかし、食べないときもあります。
繁殖が比較的簡単
比較的簡単に繁殖できますが、たくさん子供を産むうえ、集団飼育(多頭飼い)ができない種類のハムスターなので、子供が産まれると飼育が困難になります。
正確な情報が多い
飼育書やホームページなどの情報は、ほとんどがゴールデンハムスターのことを書いています。
病院で診てもらいやすい
ハムスターを診ることができる病院は、ゴールデンハムスターなら必ず診てくれます。逆にハムスターを診れると書いてある病院でも、ロボロフスキーハムスターのような小さなハムスターだと断られる可能性があります。
飼い主を噛まない
よほどのことがないと、ゴールデンハムスターが人を噛むことはありません。人間が怖い存在だということを、知っているからです。ゴールデンハムスターに噛まれるような飼い方をしている人は、ジャンガリアンハムスターだと確実に噛まれてしまいます。
確実にトイレを覚える
買ってきたその日に、トイレでオシッコをしてくれます。飼い主の思い通りの場所に、オシッコをしなくても場所は同じ場所にするので、その場所にトイレを移動させればOKです。
ケージを汚さない
トイレを覚え、ケージの中を散らかしたりしません。広いケージは必要になりますが、掃除の回数が他のハムスターより少なくなるので、ウッドチップなどの床材・巣材をあまり使わなくてすみます。
短所
よく食べる
体が大きいので他のハムスターに比べて、よく食べます。体の小さいドワーフハムスターだと、体が小さいので、野菜などの腐る餌は捨てる所が増えてしまいますが、ゴールデンハムスターは体が適度に大きいので、餌のロス分が少なく、効率的に餌を消費してくれます。
餌を腐らないように効率よく与えていると、餌代は他のハムスターと同じくらいに抑えることができます。
野菜が多く必要
他のハムスターに比べて、水分を多く必要としますが、ハムスターなので他の動物に比べると、かなり少ない量です。季節によって違いますが、キャベツの大きい葉の部分を、1日に1〜2枚くらい食べます。
集団飼育(多頭飼い)ができない
縄張り(なわばり)意識が強く、必ず単独飼育する必要があります。
同じ親から生まれたメス同士を、小さいときから一緒に飼えばケンカになることはありませんが、過密飼育が原因で病気になったりするだけでなく、ストレスが溜まり長生きできません。
オス同士なら、親兄弟関係なく確実にケンカになります。
また、ケージを分けて飼う場合でも、他のゴールデンの臭いが気になって気が荒くなったりすることがあります。
大きな飼育用品が必要
ほとんどに飼育用品は、ジャンガリアンハムスターに作られているために、ゴールデンハムスターの体のサイズに合わせるのには、他の動物の飼育用品を使わなくてはなりません。特にケージが狭いと、いろいろとトラブルになります。大きな水槽や爬虫類用ケージを使って飼育と壊れにくく長持ちするので、結果的に安くつくこともあります。
散歩が必要
ケージの外の散歩は、めんどくさいと思ってしまうとデメリットです。
しかし散歩を習慣化させていると、ケージから出してもらおうとハムスターから手に乗ってくるので、ストレス無く触ったり、じっくり観察したりできるので病気も防げます。
ゴールデンハムスター(キンクマ)
選び方
夕方以降にペットショップに行って、個体を選ぶのがセオリーです。ゴールデンハムスターが活発に動く時間は夜の6時以降なので、閉店間際に行かない限り、寝ぼけたゴールデンハムスターくらいしか見ることができないと思います。しかし、餌の時間を覚えているハムスターもいるので、ペットショップがハムスターに餌を与える時間を知っているのなら、その時間に行ってみると、性格の違いがよく分かるかもしれません。
しかしゴールデンハムスターは、個体の性格差が極端に大きくないので、個体選びに失敗することは少ないと思います。
ウェットテイル
ゴールデンハムスターは、ウェットテイルという病気になる可能性が高く、生後1ヶ月も経っていない小さな子供を飼う場合、孤独感からのストレスと寒さで、下痢をして死んでしまうことがあります。他のハムスターにもいえることですが、ゴールデンハムスターの場合は特に気をつけてください。他のハムスターとは違って、驚くほど短期間で人間になつくので、安くなってしまったアダルトサイズのゴールデンハムスターを買う方が、トラブルが少なくて済みます。
ハムスターの飼育になれていない人は、アダルトサイズのゴールデンハムスターをオススメします。その方が、長生きすることも多いです。
ペットショップで、すでにウェットテイルになっている可能性があるので、ゴールデンハムスターは必ずおしりを確認してください。下痢をした後があるようなら、そのケージの中のハムスターにも、感染している可能性があるので、そのケージの個体は買わないでください。
性格の差
ゴールデンハムスターは、散歩をしたがるハムスターなので、散歩をなるべくさせたくない人は、ハムスターが起きている時間か、ペットショップで餌を与えている時間に、確認しに行きましょう。餌をくわえて、ケージに張り付いてウロウロしているハムスターは、散歩をしたがるハムスターで、なわばり意識が強いと思います。餌をくわえて、どこかに運んでいるハムスターは、巣箱に餌をため込む可能性があります。餌の前で、きっちり必要な分だけ食べて寝てしまうハムスターが、最も飼いやすいハムスターです。
カラー
野生色のゴールデンハムスターを見ることは少ないですが、野生色のゴールデンハムスターは病気になりにくいのです。長毛種や、カラーの付いたハムスターは、なりやすい病気があったり、繁殖の方法では死産になることもあるので、よく調べてから買う必要があります。
目新しさだけで購入してしまうと、失敗します。
ペア
ゴールデンハムスターは、縄張り意識が強いため単独飼育が絶対条件になります。ケージを置く部屋が狭くても、1匹だけで飼うようにしましょう。近くに同じ種類のハムスターが居るだけでも、ストレスになります。間違っても、同じケージの中で同居はしないでください。
また、ハムスターの繁殖が目的でも飼育に不慣れなら、オスだけを買ってきて、全く問題を起こさないと自信が持てるようになってから、繁殖相手を探してください。
性格
ボーッとしていて、それでいてちゃっかりしています。何かに集中すると周りが見えなくなったり、落ち着きがなかったり、大阪のおばちゃん的な愛嬌が多々あります。両手でケージにぶら下がっているのに、ヒマワリの種を渡すとケージから両手を放して落下したり、餌に集中するあまりに、あるはずのない床を歩こうとしたり、天然ボケを連発してくれます。
人間にさわられても、噛もうとはしません。本当はイヤなんだけど、我慢します。当然、我慢させるとストレスがたまるので、なるべくさわらないようにしましょう。
我慢するので、飼い主がゴールデンハムスターに噛まれることは、ほとんどありません。
メスの方が大きく、メスの方が支配的なため、オスの方がおっとりとした性格をしています。
落ち着きがなく天敵が鳥なので、上からの陰を極端に嫌います。なついていても、視界の外から手を伸ばすと、ビックリしてしまいます。ビックリさせると、最初のうちはオシッコとウンチをチビります。なれても、臭腺から臭いを出すことが多いです。ビックリしたときに出る臭腺からの臭いは、ゴマやトンコツスープのような臭いがします。
人間から見ると、本能に忠実な動物ですが、学習能力は高く、人間の1歳児くらいの学習能力はあります。
飼い主の臭いや声を短期間で覚えることができます。しかし、飼い主が敵だと覚える可能性もあり、ハムスターに都合の悪い経験をさせると、好きな人や嫌いな人を区別します。好きな人が近づくと巣箱から出てくるのに、嫌いな人が近づくと巣箱に入ったりするかもしれません。また、嫌いな人がつかむと噛みつくこともあります。そうやって、ハムスターに区別を付けさせてしまったのは、本人であることを自覚する必要があります。
野生
中近東の岩がある砂漠地帯に、単独で生活をしています。昼と夜の気温差が激しいので、深いトンネルを掘って暮らしています。冬は、夏より深く巣穴を掘り、入り口を中から枯れ草で塞ぐこともあるようです。寝室や食糧貯蔵庫、複数のトイレなどいくつかの部屋を使い分けています。
巣穴の周りが縄張りで、縄張りを超えて(ホームレンジといいます)餌集めをします。ホームレンジでは他のハムスターに出会ってもケンカにはなりません。夜明け頃に、縄張りをパトロールしてから眠りにつきます。また、メスがオスを匂いで引き寄せます。
秋に食糧を確保し、冬にそなえます。そのため、冬は巣箱に籠もりっぱなしになることが多いです。
生活パターン
飼い主になついていても、飼い主に合わせた生活パターンをしません。いつもの時間に起きて、いつもの時間に眠ります。
夜の6時〜8時と、明け方に活発になります。昼に活動することは、ほぼありません。
散歩
ゴールデンは慎重なハムスターで、散歩はホームレンジの巡回(安全確認)です。飼育環境が悪くて脱走しているのとは違うので、勘違いしないようにしましょう。
ペットショップの広いアクリルのケージで飼われていても、ケージを登ろうとして、壁に張り付いているのが、ゴールデンハムスターです。ペットショップで、よく見る光景だと思います。それだけ、縄張りを大切にするハムスターなのです。
だからいくらケージが広くても、ケージの外に出たがる子は散歩をさせてあげましょう。ゴールデンハムスターは、単独生活する生き物なので、縄張り意識が強いのですが、基本的にゴールデンハムスターの縄張りはケージの中です。散歩させる範囲はホームレンジといって、野生では餌を確保するために、他のハムスターとの共有する範囲で、他のハムスターとの出会いの場でもあります。そのハムスターが、どの範囲を自分の縄張りだと思っているのかを見極め、縄張りとホームレンジを飼い主が見極めることも必要です。また、散歩をさせすぎて、縄張りを広げないようにしなければなりません。
頭がいいので、覚えたことは忘れてくれません。何かにとりつかれたように執着するので、ケージの外に別荘を作られてしまうと、活動時間になれば、毎日ほお袋にお弁当を詰めて出発しようとします。また別荘を壊したり入れなくしても、いろんな方法を考えてそこに到達しようとします。それとは反対に、別荘を造ってしまって餌がない場合は、ケージに餌を取りに来ます。この場合は飼い主に捕まることも、移動手段だと考えているので、簡単に捕まえられます。
本能を満たすためなら、夜と明け方に散歩をさせるのが良いのですが、明け方の散歩は、あまり要求しないので、夜だけでかまわないと思います。
散歩をさせると安心するので、その日はゴソゴソすることは、ほとんどありません。冬はケージから出ることを嫌がるので、散歩に出ません。
私が飼育している、ゴールデンハムスターの散歩の時間の目安は、20〜30分程度です。
ゴールデンハムスター(クロクマ)
ゴールデンハムスターの行動
ゴールデンハムスターの耳に表情が現れますが、寝ている、クシャクシャ、傾いて立っている、ほぼ垂直に立っているの、4種類くらいです。たった4種類でも、他のハムスターよりは分かりやすいはずです。
起きているのに、耳がクシャクシャ。
体調が悪い場合、耳がクシャクシャになることがあります。
耳がクシャクシャになることがあるだけで、体調が悪いと必ずクシャクシャになっている訳ではありません。
ゴールデンハムスターが寝ているときには、後ろに耳を倒しています。また、起きているときのゴールデンハムスターは、耳は立っているものです。
耳を倒して、何かをしている。
盲目的に、何かに集中しています。
耳を後ろに倒して、何かを齧っている場合などは、一生懸命すぎて周りの状況が見えなくなっています。ゴールデンハムスターの耳は、触覚のような役割も果たすので、邪魔だから耳を倒しているのだと思います。
タンスを齧っている場合など、ハムスターを止めようと慌てて掴んだりすると、いくらよくなれているハムスターでも反射的に噛みつくことがあります。こっちに気づいていない場合は、体に軽くふれたり、ハムスターに聞こえるように音や声を出して、ハムスターに飼い主の存在を気づかせてから掴むようにしましょう。
しかし、ゴールデンハムスターは賢いので、飼い主がやめさせようとしていると分かると、どこかに隠れてしまいます。少し時間が経つと、警戒しながら現れるので、そのときに捕まえると、観念して捕まる場合が多いです。
立ち上がって、立てた耳を正面に向けて、開いた口から歯が見える。
威嚇しています。
人間から見ても分かりやすい威嚇ですが、直ぐに逃げられるポーズではないので、ゴールデンハムスターがこのポーズから、人間に対して攻撃に移ることはありません。
立ち上がって、壁をゆっくりかく。
壁の向こうが気になる。
登るまでもないが、壁やケージのむこうに行きたかったり、そっちの方向に何か気になることがあると、こんなことをします。のぞき込むような顔つきになるので、分かりやすいですが、何度もするようなら、その原因を調べた方が良いです。
耳を立てて、動かなくなる。
周りに、少し警戒しています。
いわゆる、フリーズというやつです。よく見ると、鼻や耳がいつもより動いていると思います。
知らない臭いや音だと、鼻と耳を使って情報を収集します。他のペットの臭いや、人間の生活用品など、いろいろな物に反応しますが、その事自体は、トラブルではありません。単にそれが何なのかを感じて、調べたり覚えようとしているだけです。しかし、その時に恐怖を感じたりすると、その臭いや音がトラウマになる可能性があります。
片足を上げて、動かなくなる。
ビックリしています。
これも、フリーズというやつです。突然、大きな音を立てたりすると、固まって動かなくなります。
こっちを見ている。
周囲の状況を、把握しようとしています。
ハムスターは目だけで物を見ていないので、ハムスターがこちらを見ているだけでは、ハムスターが飼い主を見つけている訳ではありません。この時に、勘違いして餌を与えてしまうと、わがままなハムスターになってしまいます。
こっちを見て、近づこうとしている。
餌が欲しい。
餌が欲しい時は、こちらを見るだけなく、近づいて餌をもらおうとします。また、人間に気づいてもらおうと、ケージを噛んだり、ケージをよじ登ろうとしたりし、何らかのアピールすることもあります。この時に、体を軽く触るなどして、ハムスターに飼い主が気づいていることを分からせてあげれば、ハムスターがイライラせずに、待てるようになります。
いつもケージの同じ所を噛む。
脱走しようとしている。
ケージの同じ所を噛むと、いつか壊れて脱走できると思っています。舐めたりオシッコの水分で壊そうとすることもあります。餌が欲しいときにも同じようなことをしますが、ケージから出たい場合は出入り口の近辺を、餌が欲しいときは飼い主に近いところを噛みます。
耳を後ろに寝かせる。
疲れている。かなり警戒している。
耳を立てて警戒するのが、周りに警戒するのに対して、耳を寝かせて警戒している場合は、警戒する相手を特定しているか、かなりビクビクしています。人間が首をすくませることに近く、相手に何かされるのではないか思っています。
目を細めて、耳を後ろに寝かしながら、餌をもらう。
おどおど、しています。
目を閉じているときも同じで、攻撃されるかもしれないと、ハムスターが心の中で思いながら、行動しています。怖いけど、もらうものはもらう。ちゃっかりしてます。
仰向けになって、ジージー鳴く。
パニックになっています。
ゴールデンハムスターが飼い主に対して、このような行動をすることはありません。もし、このような行動を見てしまったら、かなり嫌われている証拠です。
飼い主の手を避けながら、ジージー鳴く。
手が怖いと思っている。
単独生活を好む動物なので、他人に頼らず自分でなんとかしようと思っています。結果的に自分にメリットがあると分かっていても、飼い主を頼りません。
ブーブー鳴く。
わがままを通したい。
ブーっとかなり大きな音で、鼻を鳴らすような音を出します。アニメに出てくる豚のような声です。
飼い主を怖がっておらず、威嚇すれば、わがままが通りそうなときに使います。大人でもしますが子供の時に多く、逃げたり噛みに来たりはしないので敵意はなく、飼い主に従いながら小さくブーブー鳴らしたりもします。
興奮すると出る音という話もあります。
両手を上げて、ビックリしたような体勢をする。
基本的に、メスに攻撃された場合のオスの行動です。
人間やハムスター同士に対しても同じことをしますが、もう分かったからやめてくれという意思表示です。歩いている最中なら、片手だけ上げることもあります。
体を低くして歩く。
その場所が、恐ろしい場所だと思っている。
散歩の時など、恐る恐る歩きます。なれてしまうと、走って行ったりします。
体中の手入れを始める。
かなり怖い場所だと思っている。
寝起きにもしますが、起きているのに突然顔を洗ったり、砂浴びなどをして広範囲の手入れを始めるということは、その場所が怖いかもしれないので、全身の感覚器官をフル活用して情報を得ようとしている証拠です。あまりにも、顔を洗ったり砂浴び行動を見かけるようなら、飼育環境を見直す必要があります。
シッポ(おしり)を上げて、こわばって歩く。
強いハムスターへ、攻撃意志がないことを表します。
オスはおしりを臭われることを嫌がります。プライドを捨てて、そのような行動に出るということは、かなりのストレスを感じているハズです。
歯をガチガチ鳴らす。
攻撃の合図。不満の合図。
ハムスターが、飼い主の要求を理解している場合は、歯をガチガチ鳴らして「私は不満に思っている」と表現します。強烈にイヤだと思っている場合は、逃げたり噛んだりするので、歯をガチガチならしながらも、飼い主の指示通りに動くこともあります。
少し気の強い子なら、散歩中にケージに帰れと言っていることが伝わると、歯をガチガチと鳴らします。散歩が満足な場合は鳴らさないので、目安にできます。
リスもする行動です。試しに私が、ハムスターに対して歯をガチガチ鳴らしてみましたが、何度やっても無視されます。
変な臭いを出す。
ビックリした。やや強い敵意。
天敵に掴まれたときに、とっさに臭腺から臭いを出して、相手を不快にさせます。飼育環境では、ビックリしたときや、眠いとき、ケージに帰りたくないときなどに、無理矢理にハムスターを掴むと、ゴマやトンコツスープの様な臭いを手に付けられます。
振り解いたり逃げようとしますが、噛みついたりするほどではなく、強烈に嫌がっていて、嫌われるきっかけが分かりやすい行動です。しかし飼育環境では、わがままに近い状態に出やすい行動で、性格に影響しやすいです。反対に、ゴールデンハムスターの飼い主で、全くこの臭いを嗅いだことがないのなら、ハムスターが自己主張できていない可能性があるので注意しましょう。
また、この臭いは手を洗っても2時間くらい消えず、相手を不快にするだけの臭いなので、同種のハムスターに嗅がせても気にならないようです。
床材を掻き分けながら、ケージの中をウロウロする。
臭い付けをしている。
掃除の時に見る光景かもしれませんが、ゴールデンハムスターがこのようなことは、普通はしないものです。他のハムスターやペットなどの臭いが気になり、自分の巣を取られないように、臭い付けをしています。
仰向けになって、死んだふりをする。
恐怖の絶頂。
野生ではするらしいです。
何も入っていないのに、ほお袋を膨らませる。
このような行動をするということを知っているだけで、どんな状況になればするのかわかりません。恐らく、オス同士の威嚇行動だと思います。
飼い主から見て、正面を向いて餌を食べる。
次も餌が欲しい。
正面を向いていると、方向転換をしないとハムスターは逃げられません。正面を向いているということは、次に行う行動が正面にあるということです。だからこの場合は、次も餌が欲しいと思っているのです。
飼い主から見て、横を向いて餌を食べる。
飼い主のことを、あまり信用していない。
斜めを向いている場合も同じです。感覚器官で飼い主を捉えられる範囲で、なおかつ直ぐに逃げられる体制です。
飼い主から見て、後ろを向いて餌を食べる。
飼い主に、餌を取られると思っている。
さすがにハムスターの目でも、後ろは見えませんし、後ろ向きに付いている感覚器官もありません。今行っている行動を阻止されないように、餌を隠し持とうとしているのです。信用されていない訳でもありませんが、餌を与えた後にハムスターに触ろうとしたことを、ハムスターは餌を取られると勘違いしている可能性があります。
飼い主から離れて、飼い主を視界に納めながら餌を食べる。
一番信用されていないパターンです。
餌を食べる場所を決めている個体もいますが、そんな個体の方が状況に流されずに、本能を満たしているわけですから、安心していると思います。
ケージ
ケージの広さは最低でも、60cmクラスの水槽が必要になります。広さは、広ければ広い方が良いですが、落下してケガをすることがあるので、高さは40cmを目安にすると良いです。飼育書にはもっと小さいサイズを書いている物がありますが、広さが足りないうえに、高さが足りないので、回し車が設置できなくなります。小さいサイズのことを書いてある飼育書は、実験動物用のケージの広さをそのまま書いている場合があるので、ケージに物を入れると実験動物用のケージより狭くなってしまいます。
金網タイプのケージは、確実に齧られます。ゴールデンハムスターはあまり高くジャンプしませんが、頭も良く手足が器用なので、ビックリするような方法を使ってケージをよじ登ります。水槽タイプのケージで飼育していても、巣箱を倒したり、給水器や回し車を登ったりするので、油断は禁物です。
パイプが付いているケージは、パイプの広さが足りないので、ゴールデンハムスターの場合は、中で詰まることがあります。ほお袋を満タンにすると、頭の幅と比べて2倍くらいになってしまうので、ゴールデンハムスターには、市販のパイプ付きのケージは不向きです。
餌
フィード・ワン ハムスターフード スペシャル ソフトタイプ
他の商あまり偏食せず、野菜も他のハムスターより食べますが、不必要に食べ過ぎることはありません。食べられる物だと分かっている餌は、与えると必ず受け取ってほお袋に入れます。受け取った餌を今、食べたくないのなら、ヒマワリの種も自分が餌置き場にしているところに置いて、食べたいときに食べます。
ハムスターが餌置き場に餌を置いても、不要なわけではないので、不要だと思い、その餌をケージから取り出してしまうと、餌置き場に餌を置いても取られてしまうと考えるようになるので、その場で無理して食べたり、別の所に隠そうとします。
私が飼っているゴールデンハムスターのケージの中で、ミルワームが成虫になっていたこともあります。
ハムスターは餌を食べることも楽しいですが、餌をため込むのはもっと楽しいと思っているはずですから、食べ過ぎる場合は、ストレスから過食になっている可能性があります。
トイレ
何も教えなくても確実に覚えます。目が開かない赤ちゃんのころから、トイレでオシッコをします。大人になっているのに、トイレを覚えない場合は、オシッコをする位置にトイレを設置してください。
ハムスター用に売られているトイレは、ゴールデンハムスターには小さいので、できるだけ大きい物を探しましょう。オシッコをする場合に、トイレ砂を掘ってからオシッコをするので、屋根の付いた物か、少し深い物を選ぶと飼育が楽です。子供用の弁当箱が、イイ感じで利用できます。
巣箱
巣箱を入れておくと、狭くても必ず巣箱の中で眠ります。大きさ、縦12cm×横12cm×高さ10cmくらいが最低サイズになります。ハムスターが3匹くらい入れる大きさが目安になりますが、冬は巣材を盛って自分で寝床を作るので、それ以上のサイズあった方が良いです。
市販のハムスター用の巣箱は小さいので、ティッシュペーパーの箱など、空箱を利用しましょう。
すぐに食べる餌は、巣箱に餌を持ち込みます。すぐに食べない餌を、巣箱にため込んでしまう場合は、飼育環境に問題がある可能性があります。飼育環境にハムスターが嫌う臭いがないのか、ケージが狭すぎないのかなど、理由を考えてください。
かかりやすい病気
ウェットテイル。 直腸脱・脱腸。 血栓症。
ゴールデンハムスターは、ウェットテイルという下痢になりやすいハムスターです。また、ウェットテイルの死亡率は高いので、下痢を発見したら必ず病院に行きましょう。
我慢することができるハムスターですが、ストレスが限界まで達すると、突然ウェットテイルになることがあります。過密飼育は厳禁です。本能は、必ず満たせるようにしてあげてください。
直腸脱・脱腸は下痢から併発する病気です。またハムスターは、草食に近い動物なので下痢で腸内細菌のバランスを崩すと、上手く栄養を摂取できなくなる可能性があります。
管理者から一言
ゴールデンハムスターは、他のハムスターよりコミュニケーション能力があるので、飼い主が飼育になれてしまうと、最も飼育が楽しいハムスターです。他のハムスターより体が大きいので、飼育用品が高くなってしまいますが、ゴールデンハムスターを飼う人は、その魅力にとりつかれ、継続的にゴールデンハムスターを飼う人が多いので、案外安上がりなのです。
噛まないですし、病院でも見てくれるので、飼いやすいハムスターなのですが、頭が良いことが原因で、トラブルになる可能性があります。
他のハムスターとは違い、飼い主を噛んだりしてストレスを発散せずに、ストレスをためてしまいます。分かりやすく言うと、イジイジするタイプです。飼い主に対してフレンドリーなハムスターなので、ストレスをため込まさないように、しっかり観察してください。
ジャンガリアンハムスター